四季報2018秋全部読む! 第34回 ジャンジャンバリバリ出しマース

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四季報2018秋号全部読む!前回からまたものづくり系企業、機械業界です。

前回なんか工事や半導体とか難しい業界だったわけですが、今回は同じ機械系でももう少しとっつきやすい水処理とか、農業機械とかです。ただそのかわり採算のいい企業は少なめ。やっぱり難しいよくわかんないものを作っている企業の方が儲かりやすいんですかね・・・。

 

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~ここまでの投稿~
第33回「オプトランよくわからん」
第32回「ストライクゾーンど真ん中の急成長企業を探せ!」
第31回「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」
第21~30回まとめ
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ

番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」  ③「同(後編)」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。

 

6300 アピックヤマダ ~ 6448 ブラザー工業【機械】

6301 コマツ 市況関連株 ご存知建設機械の超大手。売上高の8割以上海外で、もはや世界的トップ企業。営業利益率は18.3月期で10%以上だが、19.3月期予想では14%まで上昇。株価は10月以降激しい動きも、11月に入ってからは増配を好感して反発。

 

6305 日立建機 市況関連株 ショベル機など建機で国内2位。こちらも売上の8割が海外というグローバル企業。会社予測は非常に保守的で、四季報側で大きく予想利益を増額している。こちらも10月以降下げていたが、増配で反発した。

 

6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 急成長株 精密制御減速装置(ロボットにおける関節的部分)の企業。売上高営業利益率が23%以上と非常に高い。チャートはせっかく昨年一年かけてあげた株価が、今年一年ですっかり全戻し。11/8発表の業績予想が下方修正だったことから一気に株価下落。

 

6326 クボタ 市況関連株 農機のトップ企業。海外売上が半分以上。国内は順調だが、海外はちょっと苦戦気味。営業利益率はこれだけの規模の会社にしてはめずらしい10%以上。株価は1800円を軸に動いている感じ。

 

6337 テセック 市況関連株 半導体用ハンドラ(選別装置)の上位企業。規模は小さいが、営業利益率15%と高い。10月30日に業績予想を大幅に上方修正したことで、一気に株価が上昇。

 

6367 ダイキン工業 市況関連株 エアコン世界トップクラス。国内だけなら業務用は断トツ(by四季報)というすごい会社。今年は猛暑のおかげもあり、業績好調。さらにAIやIoTの活用も模索中。また、あまり知られていないがフッ素化学品事業も展開しておりこちらも好調。営業利益率は11.1%。チャートは激しく上下しながらも、上昇軌道自体は崩していない。11/6の決算は良かったが市場はあまり反応していない。

 

6384 昭和真空 市況関連株 水晶デバイス製造装置でシェア9割。昨年夏に急激に株価が上昇しているがこれは当時の決算を好感したもの。せっかく上げた株価も、今年に入ってからはずっと下げ続け。ただ下落のおかげで配当利回り4.2%と非常に高くなっており、配当目当てで入るなら今か。

 

6392 ヤマダコーポレーション 市況関連株 産業用機器メーカー。自動車整備用機器と産業用ポンプの二つの事業が中心。営業利益率は14.3%と高く、今後もそのまま推移する予想。株価は2018年以降膠着状態。配当利回りは3%近い。

 

ここから6400番台へ。ちょっと毛色が変わり、遊技機メーカーとその関連企業もチラホラ・・・。

 

6412 平和 市況関連株 パチンコ大手。売り上げは業界の縮小とともに減少傾向だが、18.3月期は特に利益があがらなかった。しかし19.3月期は回復して営業利益率が17%となる。業績が底を打つと同時に株価も2018年以降は緩やかに回復中。配当利回りも3%と高い。

 

6417 SANKYO 市況関連株・資産株 こちらもパチンコ大手。財務体質が優良とのコメント通り、ネットキャッシュが2500億円程度あり現金がありあまっている。もっと株主還元せえといいたいところだが・・・。株価は春ごろに急伸するもその後は膠着状態。

 

6419 マースグループHLDG 市況関連株 パチンコの計数システム機器大手。ホテル事業も展開中。ネットキャッシュ240億円に対し、時価総額536億円。配当利回り3%以上。ニッチトップは強し、営業利益率は15%と高い。10/30発表の決算は可もなく不可もなし。春以降の下落トレンドはまだ終わっていないようだ。

 

6432 竹内製作所 市況関連株 ミニショベルなど建機の企業。売り上げの97%が海外なので、本当に外国企業といってもいいぐらい。営業利益率は15%と十分。なおも開発を強化すべく、試験棟を建設中。株価的にはまだ10月の下落からは立ち直れていない。

 

6448 ブラザー工業 市況関連株 FAX、プリンターの複合機や、ミシンなどの企業。11/6発表の中間決算は市場からはあまり評価されなかったらしく、下落が加速している。それでもなお10%近い営業利益率を上げており、今後も売上利益とも少しずつではあるが伸びていく予想である。最近はあまりPERを重視しなくなった(高PERは期待の表れ)が、PERも10倍を切っていて、割安。

 

とりあえず今回はここまで。パチンコ、ギャンブル系の企業は個人的にあまり好みませんが、群雄割拠のパチンコ台を作る企業に比べ、その裏方になる計数システム機器大手のマースGは時価総額規模も小さいし、今後のカジノ需要なんかも取り込めて拡大できるのでは?と思ってしまいます。

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