四季報2018秋号全部読む!ですが、全然進みませんな・・・。
そんな中で今年上場を果たしたばかりの 4380 Mマート~4397 チームスピリットだけで2記事も書こうなんざマジで次号が出るぞ!
というわけで今回は将来のテンバガー!?銘柄候補を探すべく、銘柄コード4380 Mマートから4397 チームスピリットまでの17銘柄を前・後編に分けて取り上げます。
今回は前半戦!4380 Mマート~4388 エーアイまでを取り上げます。
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~ここまでの投稿~
番外編②③「ピーターリンチの株式分類法とは?」(前編) (後編)
ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)
・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
・その他時事ネタ
あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。
また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。
4380 Mマート(2018年2月上場、2002年設立)
業務用の食材、食器、厨房機器などの卸サイトを運営する企業。こうした業務用食器や厨房機器の卸業者自体はほかにもあるが、ネット販売はここだけ。
上場以来のチャートは残念ながら下げ一途。8月にちょっと上がりかけるも、13週の移動平均線が見事に抵抗線になり下げ継続。
10/16現在の時価総額は52.4億円。
業績
18年1月期は売上6億円、営利1.2億円⇒20年1月期予想が7.8億円、営利2.3億
とまだまだ小さい。もうちょっと大きく成長してから上場でもよかった気が。
株主構成
上場前の株主構成しかわからないが、創業社長の村橋氏が筆頭株主で43.8%を保有。その他は社長の資産管理会社や家族ばかり。現状どうなっているか気になるところ。
評価
事業的にはかなりニッチで、競合がほとんどいないと思われる。しかし、業績の成長は微妙で、今の下げトレンドが打開されない限りは手を出さない方が無難では。
4381 ビープラッツ(2018年4月上場、2006年設立)
継続従量課金向けのプラットフォームを開発。アメリカのZUORAみたいなことやってますね。
なんとも山谷の大きなチャート。ただ下値は少しずつ切りあがっていて、8月の安値さえ割らなければまだ上昇トレンドと言えるかもしれない。
時価総額は10/16現在で92.3億円。
業績
18.3月期は売上5.6億円、営利0.46億円⇒20.3月期予想が11.5億円、営利4億
2年で売上2倍、営利8倍とかなりの成長スピード。合格。
株主構成
創業者の藤田氏は第3位株主(14.2%)。筆頭株主は機関投資家。創業者が筆頭株主でないのは不安。
評価
株価は底堅く推移しており、業績の伸びもよい。また、時価総額も100億円に満たず、伸びしろは大きい。
4382 HEROZ(2018年4月上場、2009年設立)
AI技術を用いた市場予測サービスや、ゲームアプリの会社。確か市況かぶ全力2階建てでも取り上げられていた企業。公募4,500円⇒初値49,000円でいきなりテンバガー。
しかしその後は下げ一方。10/16現在16,900円と3分の1に。初値で買った人は大損。
時価総額は10/16現在で567億円。
業績
18.4月期は売上11.5億円、営利3.5億円⇒20.4月期予想が15.5億円、営利4.9億
あまり伸びがよくない。20.4月期予想通りでもPERは174倍と異常な数値。
失礼ですが、買う理由が見当たりません・・・。
株主構成
上場直前の株主構成は、創業社長の林隆弘氏と創業メンバーの髙橋知裕氏が37.1%で同率筆頭株主となる構成。これ二人が対立したらかなり混乱しそう。
評価
地雷株。よほどの材料がない限り手を出さない方が無難。1/10ぐらいになれば・・・。
4384 ラクスル(2018年5月上場、2009年設立)
ネットの印刷仲介サイトの運営会社。最近では配送仲介サイトも開設。
このところ下げているが、まだ上昇トレンドの途中。ただし時価総額は10/16現在で862億円とすでに過熱気味。来期以降はようやく黒転するため、やっとPERが計算できる。しかし18.7月期の業績予想に基づくPERは6000倍以上と天文学的数字。バフェット腰抜かすわ。
業績
17.7月期は売上76.7億円、営利0.9億円⇒19.7月期予想が125億円、営利5.5億
売上高の伸びは非常によい。利益も伸びてはいるが、いかんせん利益が小さすぎる。
株主構成
上場直前の株主構成をみると、筆頭株主は創業社長の松本恭攝(やすかね)氏で、保有割合は22.5%。第2位株主は、多くのベンチャー企業に投資するオプトHLDG(19%)。
評価
売上高は十分で、株価も堅調だが、赤字なのは不安。時価総額も800億を超え、PER天文学的ということで、いまの水準ではテンバガーはおろか2倍も厳しいのでは。
4385 メルカリ(2018年6月上場、2013年設立)
ご存知フリマアプリ!最近ではメルペイなど決済業界にも殴り込み!イケイケだが、困ったことに赤字垂れ流し企業なのだ!
チャート的には上場直後を天井に下げ続ける残念IPO。しかし9月につけた底値を割らなければ上昇も?
10/16現在の 時価総額は4,400億円。同程度の企業には、日本ハム、東急不動産などそうそうたる企業が並ぶ。
業績
18.6月期は売上357億円、営利▲44億円⇒20.6月期予想が売上850億円、営利▲10億円
赤字なので、割高割安の判断がつきにくい・・・。
株主構成
上場直前の株主構成をみると、筆頭株主は創業社長の山田進太郎氏で、保有割合は25.3%。第2位株主はユナイテッドで、7.7%。
評価
成長スピードは申し分ないが、この会社はいつまで赤字を出すつもりなのか。ただ、決済サービスなど金融分野への進出が順調に進めばとんでもない企業に育つ可能性もある。
よくネタにされるが、メルカリのユーザーの民度の悪さは有名だ。しかし、そういった層にも理解できるような決済サービスが出てくれば、あらゆる層に浸透すると思う。
仮想通貨はメルカリユーザーには難しすぎる。
4386 SIG(2018年6月上場、1991年設立)
システム開発会社。官庁向け給与システムや、インフラ、セキュリティが強い。堅実なIT企業という感じ。
時価総額は40億円と非常に小さい。また、PERは20倍程度と妥当な線。チャート的にも、9月~10月に上げかけたものの、先日の暴落でドスンとまた下げてしまった。
業績
18.3月期は売上38億円、営利3億円⇒20.3月期予想が売上45億円、営利3.4億円
本当に地味な成長の仕方。
株主構成
上場直前の株主構成をみると、筆頭株主は株式会社IGカンパニー(資産管理会社?)で39.7%、創業者の石川純生氏は第2位株主で17.6%保有。
評価
まるで20年前から上場している万年低位株のような会社。成長も地味で、わざわざ買うまでもない。
4387 ZUU(2018年6月上場、2013年設立)
金融メディア「ZUU ONLINE」を運営。結構マネー関連の調べものしていると出てきます。収益の柱はメディアよりもむしろフィンテック化への支援サービス。
今のところは配当よりも成長路線。
チャートはこんな感じ。8月に底を付けてから上昇するも、9月は横ばいのまま、先日の暴落を迎えるという感じ。ただ、暴落後のチャート(右端)をよく見ると、下値を切り上げていて、上昇チャートにこのまま復帰できるかがポイント。
業績
18.3月期は売上9.4億円、営利0.7億円⇒20.3月期予想が売上15億円、営利2.5億円
まだまだこれから。今年7月からスタートしたZUU ONLINEの有料版が、採算向上に貢献すると見込まれている。
株主構成
上場直前の株主構成をみると、筆頭株主は創業者の冨田和成氏で、72.4%保有。第2位はベンチャーキャピタル?で11%保有。
おそらく現状はかなり変わっているものと思われる。
評価
当面は有料版会員と、去年始めたばかりの転職紹介事業がどこまで伸びるかにかかっている。最近では大手中心に、銀行員がリストラされるという動きがあるので、この流れにのって、金融分野の転職支援に特化すれば強みになるのでは。
以前買っていたものの、思うように利が乗らずすぐ手放していたが、また拾いたい。
4388 エーアイ(2018年6月上場、2003年設立)
エーアイなどと名乗る割には、音声合成サービスの会社。防災無線情報の読み上げや、文字読み上げサービスの開発を行っている。
チャート的には8月20日を前後にV字回復。10/11のブラックサーズデイをものともせず、上昇トレンドに復帰。
業績
18.3月期は売上5.9億円、営利1.4億円⇒20.3月期予想が売上7.9億円、営利2.5億円
19.3⇒20.3期の伸びが弱い。売上高がもうちょっと上振れないと4年で2倍を達成できない。
株主構成
上場直前の株主構成をみると、筆頭株主は創業者の吉田大介氏で、29.9%保有。第2位は取締役の廣飯伸一氏で20.7%。
評価
ブラックサーズデイ以降のリカバリーがすごい。こういう下落相場はどんな株でも下げるんだが、ここでほとんど下げないのは調子のよい証拠。
まとめ
今回は4380 Mマートから、4388 エーアイを見てきました。やっぱり今日見た中では、4381 ビープラッツ、4387 ZUUの2社が成長のスピードも早く、もうかりやすい事業をやっていると思います。
ちょっと手元資金が頼りないので、すぐに投資はできませんが、よきところで拾えれば・・・。
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