四季報2020夏号全部読む! 第38回 ファイバーゲートの無料Wi-Fiで業績の伸びすげーと?

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四季報最新号は本日発売!……そんな四季報夏号全部読む!前回記事では、8771 イーギャランティについてチェックしてみました。企業の売掛債権の保証という珍しい業態で、業績の伸びも目覚ましいのですが、割高&株価の動きが悪いので見送りです。

さて、夏号最終回の今回注目する企業は9450 ファイバーゲートです。賃貸住宅や、商業施設にWi-Fi環境を整備する企業です。

(前回記事:第37回 イー・ギャランティはコロナで需要イー感じ

前号(2020年第2集 春号)まとめはこちら!
四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ
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9450 ファイバーゲートの概要

ファイバーゲートは2000年に、全く別の事業を行う会社として設立されましたが、2003年に現社長の猪又將哲氏が当時の発行株式を全て引き受ける形で、現在のインターネット関連事業を札幌市でスタートさせました。

現在売り上げの約8割を占める主力事業の集合住宅向けのWi-Fi無料サービスの提供は2004年から、残る約2割を占める、商業施設など住宅以外の施設にフリーWi-Fiを提供するサービスは2009年から開始しています。また、自らインターネット機器の製造・販売も手掛けています。

その後2018年に東証マザーズに株式を上場。その翌年には東証一部に指定替えとなりました。

ファイバーゲートは、他社が注目していない小規模なアパート・マンションを中心に、入居者が無料で使えるWi-Fiサービスを提供することで他社との差別化を図ってきました。さらに、接続機器も自社独自でコンパクトなものを開発、販売することで、物件の壁に穴をあけるなどといった大掛かりな工事不要で設置できることも人気の要因となっています。

比較的他社との差別化はできているかと思いますが、主な同業他社としては、集合住宅向けインターネットサービスという意味では3843 フリービット4423アルテリア、フリーWi-Fiという意味では、9416 ビジョンなどがあります。

 

ファイバーゲートの業績は?

それでは、ファイバーゲートのここ数年の業績と、今期の予想を見てみましょう。

前期の通期業績が8/12に発表されています。(決算短信決算資料)コロナ禍にも関わらず、20%以上の増収、10%以上の営業利益率を確保できています。また、今期の予想業績も、第1四半期の苦戦を織り込んだうえで、20%前後の増収見通しとなっています。

ファイバーゲートの株価は?

ファイバーゲートの株価は決算前に天井となり、その後は軟調な展開が続いています。また、そうした中ちょっと気になるニュースとして、8月20日に創業者で社長にして筆頭株主の猪又將哲氏が持ち株の一部を売却していることが報じられました。

社長自らが持ち株を売ったりすると、自社の先行きに不安を抱いているのでは?と考えたりもしますが、もともとの保有比率が、共同保有者の分も合わせて52%だったところ、49%に下がっただけですから、あまり大勢に影響はないものと思います。

PERは約37倍。これまで紹介して来た数々の100倍越え(700倍も!)企業たちに比べれば圧倒的に割安です(笑)。PEGレシオを計算してみると、PER37(倍)÷利益成長率30(%)≒1.23……割安まではいかないか。

総評:株価は妥当な水準、業績伸びも順調⇒OK

ファイバーゲートは、独自開発のネットワーク機器による小規模集合住宅向けの無料Wi-Fiサービスで業績を大きく伸ばしてきました。

コロナ禍による業績へのダメージも少なく、今後の成長も期待できます。株価は若干軟調ですが、過熱感なく、無理なく投資できる水準だと思います。

よってファイバーゲート株には少しでも投資してみたいと思います。

さて、今回で夏号で見つけた企業についてのチェックは終了です。いよいよ今日四季報秋号が発売です。今から買いに行きたいと思います(笑)。

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