四季報2020 春号全部読む!第11回~第20回まとめ

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やっぱり緊急事態宣言は5月6日以降も継続のようですね。株価は4月は結構堅調に推移しました。原油以外のコモディティの価格も上昇しています。北朝鮮情勢は混とんを極め、コロナウイルスの流行は終息の気配を見せず、何よりも来月はセルインメイの月・・・。

四季報2020 春号全部読む!第1回~第10回まとめ

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第11回~第20回の振り返り

第11回 Web会議需要拡大でブイキューブ業績上(うえ)ぶれ?

今回のチェック範囲:520~569P(3647 ジー・スリーHLDGS ~ 3817 SRAホールディングス)
今回の注目企業:3678 メディアドゥHLDGS

コロナウイルス流行に伴うウェブ会議需要の高まりから、3681 ブイキューブ、ステイホーム生活に伴う電子書籍需要の高まりから、3678 メディアドゥHLDGSに注目。両社とも4月以降の株価回復でコロナショック前の水準に戻りつつある。その他、IT企業なのになぜかキノコを売ってる3747 インタートレードも取り上げた。

 

第12回 テラスカイのタイ現地法人が同社の未来を照らすかい?

今回のチェック範囲:570~619P(3823 アクロディア ~ 3966 ユーザーベース)
今回の注目企業:3915 テラスカイ、3923 ラクス、3962 チェンジ

上場から数年程度のまだ若い企業中心の回。取り上げたいずれの会社も、コロナショックからはいち早く立ち直っている。特に3962 チェンジ上昇が強い。決算は来月15日。一体どうなるか?

 

第13回 昭和電工は日立化成を1兆で買収一丁上がり?

今回のチェック範囲:620~669P(3967 エルテス ~ 4229 群栄化学工業)
今回の注目企業:4021 日産化学

優良な化学系企業が多いこの回。自己株買い、配当など以前から株主向けの施策が充実していた4021 日産化学を今回も取り上げた。3月の下落から半値戻し。ここからさらに戻すか、下げていくかは正念場。また、4004 昭和電工一兆円規模の買収を行う体力があるにもかかわらず、現時点での時価総額は約3500億円。買収された日立化成は約1兆円程度なので、親会社より子会社の時価総額の方がでかいことに・・・?

 

第14回 Jストリームは五輪延期ではい死んだ・・・かと思いきや株価大復活!

今回のチェック範囲:670~719P(4231 タイガースポリマー ~ 4423 アルテリアネットワークス)
今回の注目企業:4308 Jストリーム

この回はネット動画配信の4308 Jストリームに注目。五輪へ向けた関連銘柄だと思われていたが、五輪の延期でがっかり・・・だと思いきや在宅で動画配信需要が高まり、株価はむしろコロナショック以前より上昇。明日は同社の決算発表。事実売りとなるか?それとも更なる上昇への弾みとなるか?

 

第15回 Chatworkの株価上昇にちょっとワクワク?どこまで上がるか知ランサーズ?

今回のチェック範囲:720~769P(4424 Amazia ~ 4579 ラクオリア創薬)
今回の注目企業:4428 シノプス 4431 スマレジ

この回は2018年~2020年上場の非常に若い企業が集まり、非常に楽しい回です。急成長株の目安となる20%以上の増収が見込める企業ばかりですが、その中でも事業内容からみて伸びしろがあるか?不景気に強い、堅実な会社か?というのがポイントになってきます。例えば、店舗の在庫管理や自動発注を行うシステムを作っている4428 シノプスは事業内容が堅実でよいなと思いますし、4431 スマレジスマホを使ったPOSレジシステムという事で、景気の好不調関係なく必要なものを作って売っている会社だと思います。また、コロナ関連で在宅ワーク増加ということで4448 Chatwork、また人と人との往来が減るという事で、ギフトも電子化を・・・という流れから4449 ギフティなんかも面白い企業だと思います。

 

第16回 シンバイオ製薬はようやく黒字浮上で投資家の心配なくなる・・・?

今回のチェック範囲:770~819P(4581 大正製薬HLDGS ~ 4746 東計電算)
今回の注目企業:4582 シンバイオ製薬,4684 オービック,4686 ジャストシステム

この回は、バイオ医薬品系の企業と、ITはITでも比較的歴史のある企業が中心でした。4582 シンバイオ製薬は長い長い赤字のトンネルを抜けてようやく黒字入りの見通し。これに対し、昨日株価がついに反応。前日比12.8%上昇の42円高で一気に下げトレンドを否定する動きになるなど、ようやく日の目を見るか?また、コロナ休校で、通信教育サービスへの注目が強まった4686 ジャストシステムも株価がコロナショック前を上回って非常に強い。

 

第17回 富士フイルムはアビガンで仕手株化がjust begun

今回のチェック範囲:820~869P(4748 構造計画研究所 ~ 4995 サンケイ化学)
今回の注目企業:4776 サイボウズ、4792 山田コンサルティングG

医薬品、バイオ系、サービス企業など中心のこの回では、やはりコロナウイルス関連銘柄として、いわゆるアビガンの製造会社を傘下に収める4901 富士フイルムHLDGSが注目されやすいところ。コロナウイルスの関連で何かニュースが出るたびに上がったり下がったり・・・。

 

第18回 製鉄業界の底打ちはそのうち?

今回のチェック範囲:870~919P(4996 クミアイ化学工業 ~ 5411 JFEホールディングス)
今回の注目企業:特になし

製鉄業界やその関連業界の企業などが中心となった回。とはいえどこの企業も業績が厳しく、飛躍の気配は見えてこない・・・。鉄鋼株は配当利回りが非常に高いものの、減配や無配の恐れがないかどうかをよくチェックしないと投資は厳しいか。

 

第19回 LIXILお家騒動収束で経営体制キッチンと!

今回のチェック範囲:920~969P(5423 東京製鐵 ~ 5942 日本フィルコン)
今回の注目企業:特になし

金属製品業界が中心の回。ここも特に注目企業なし。お家騒動をMonotaRO会長の瀬戸氏が何とか抑えた5938 LIXILグループは組織体制をすっきりしたうえで再出発。株価は半値戻しにはまだ行っておらず、もう少しは上がるんじゃないかなという印象。

 

第20回 弁護士ドットコム新高値更新で株主どっと混む?

今回のチェック範囲:970~1019P(5943 ノーリツ ~ 6086 シンメンテホールディングス)
今回の注目企業:6027 弁護士ドットコム

サービス系企業中心の回。この回でも、コロナショックを乗り越えたたくましい企業が。その名も6027 弁護士ドットコム。同社が展開するクラウドサインがこのところのハンコ不要論に乗ってか導入社数が8万社越えと絶好調。これによって同社の株価はコロナショック前の2月の水準を大きく上回った!

まとめ

四季報2020春号全部読む!はこれで半分終わりました。2月以降の株安からは、概ねどの企業も復活してきているのですが、その戻し方は様々です。ほんの少ししか戻せなかった企業、半値戻しはできたところ、ほぼ2月水準まで戻した企業、そして2月以前の水準を上回ってなお上昇を続けるところも・・・。

今回のコロナウイルスショックは、これまでの企業の在り方を大きく変えるものだなと思います。これに対応できた企業こそが、2020年代の主役となるかもしれません。

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