2020年4月のIPO注目企業はさくらさくプラス→上場中止!!

スポンサードリンク
アーカイブ

(5/4追記:4月の上場企業は結局、松屋アール&ディのみとなりました)

株式相場にとっては悪夢のような1カ月がようやく終わろうとしています。日経平均株価は先月末の21000円前後の水準から大きく下落。一時は17000円台も割り込むまで下げましたが、このところは19,000円前後まで回復しています。

こうした中、IPOに買いが集まらないとして、上場を中止する企業が相次いでいます。来月上場を予定していた企業の中でも、3/30現在でもコパ・コーポレーション、アイキューブドシステムズ、アルマード、ステムセル研究所、ロコガイドの5社が上場を中止しています。
(3/31追記:コマースOneホールディングス、サイバートラスト、Speeeもさらに上場中止となりました)
(5/4追記:4月の上場企業は結局、松屋アール&ディのみとなりました)

もしかしたらまだこれからも上場を中止する企業が出てくるかもしれないですね・・・。

私は基本的にIPO抽選を狙わない(どうせ当たらないし資金拘束されるのはキツイので)スタンスでやってるので、真に今後伸びる企業はどこなのか、ということに注目してみていきたいと思っています。

[amazonjs asin=”4492733477″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方”]

2020年4月のIPO予定10→7社をざっくり比べてみた

来月上場予定の全10→7社を、例によっていつもの「新興企業テンバガーの条件」で見てみましょう。

[amazonjs asin=”4492733477″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方”]

↓これら4条件はこの本に詳しく書いてあります。その他にも有益な内容がたくさん載ってるのでぜひぜひチェック!!

  1. 前々期⇒前期売上高成長率20%以上(※4年間続けるとほぼ売上高が2倍になる)
  2. 営業利益率10%以上
  3. 上場5年以内(2020年上場の銘柄だけに絞るのでこの条件は関係なし)
  4. オーナー経営者がいる(筆頭株主=社長本人かその管理会社)

このうち3の条件(上場以来の年数)は当然当てはまるとして、残る3条件を比較して並べた表がこちらになります。売上高成長率は、わかる限りで最新のデータを使っています。

 

売上・利益・株主構成ともOKなのはスマート・ソリューション・テクノロジー、さくらさくプラス・・・だけど

上場を中止する企業が続出した分、より精選されたというか、絞られた印象があります。中でもスマート・ソリューション・テクノロジーさくらさくプラスが、いずれの条件も満たしています。

それでは、各社についてみていきましょう。

スマート・ソリューション・テクノロジーについて

スマート・ソリューション・テクノロジーは、企業向け非接触ICカードリーダ端末の販売などを手掛ける企業です。

売上高は2019.3月期で10億円で、営業利益は1.2億円となっています。前期からの売上高成長率は22%営業利益率は12%です。

非接触というキーワードから、感染防止需要につなげる・・・というのはちょっと強引ですかね。

売上高の伸びがしょぼい・・・

ただし、2020.3月期第3四半期時点での売上高(約8億円)から推測するに、通期の売上高はほぼ今期と同規模にとどまってしまいそうです・・・。新興企業であれば、売上高の伸びはせめて20%はほしいところです。

 

さくらさくプラスについて

さくらさくプラスは、保育園の運営を行っている企業です。2009年に大阪府内の保育園の事業を譲りうけ、事業を開始。その後事業は順調に拡大を続け、2020年4月に開園予定の施設も含めると、東京都を中心に60施設となります。

直近2019.7月期の売上高51.5億円営業利益0.45億円となっています。非常に営業利益率は低いですが、営業外の補助金収入が20億円以上と非常に大きいために、これを加えた経常利益13.9億円、最終的な純利益6.9億円となります。

これまでいろいろな新興企業について見てきましたが、営業利益がほとんどなく、営業外利益が大部分を占めるというのはなかなかないパターンです。要するにお客さんからではなく、国から利益を得ているという事ですね。

また、今期(2020.7月期)第2四半期終了時点での売上高33.5億円ですから、推測される通期の売上高は約67億円となり、予想される売上高の伸びは30%となり、成長力はまだまだありそうです。

 

まとめ:そもそもみんな上場できるんか・・・?→できませんでした

最初にも書きましたが、4月上場予定の企業は次々に上場を取りやめる事態となっており、ここに上げた10→7社もすべて上場できるかはまだ分かりません。
(3/31追記:コマースOneホールディングスサイバートラストSpeeeは上場中止となりました)
(5/4追記:4月の上場企業は結局、松屋アール&ディのみとなりました)

この10→7社の中では、さくらさくプラスが成長力が優れていて最も注目に値するとは思いますが、同業の上場企業には売上高150億円規模のJPホールディングス200億円規模のグローバルキッズカンパニーなどライバルが非常に多いです。その中からどれだけ抜きんでて成長できるかは未知数です・・・。

新型コロナウイルスの影響が早く収束することを祈るばかりです・・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました