ダイヤ通商の社長がこの春から菊池新治氏に交代へ

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ダイヤ通商社長交代へ

3/14日(木)、突如ダイヤ通商から社長交代が発表されました。

平成26年から約5年間にわたって社長を務めた阿部氏の後任となるのは、現在取締役管理部長の菊池新治氏です。

菊池氏はダイヤ通商の筆頭株主にして元社長の森猛氏娘婿にあたる人物で、平成16年に監査役に就任。24年に一旦退任後、27年から再度監査役、そして30年から取締役に就任しています。

ダイヤ通商は平成20年にホームセンター事業から撤退するなど経営状況が悪化しており、平成22年に創業家の森猛氏(筆頭株主)が社長を辞任。内部から大矢晃久氏が後任の社長として昇格しました。

しかし、大矢氏時代に筆頭株主の森氏との関係が悪化。今回社長になった菊池氏もその一派ということで監査役を解任され、不正行為ありとして第三者委員会による調査対象となるなどかなりすったもんだがあったようです。

この第三者委員会は何かの力が働いたようでうやむやのうちに結論も出ぬまま終了となりました。

このごたごたの責任をとってか、大矢氏は平成25年に社長を退任。外部から招へいした北野氏を経て、現在の阿部社長(みずほ銀出身)が就任したのが、平成26年という事になります。

ちなみに、webでダイヤ通商と検索すると、第二検索ワードに「事件」と出てきますが、これは、当時の経営陣が第三者割当による新株発行を行おうとした際に、自らの影響力低下を危惧した森氏側がこれを差し止めるよう裁判を起こし、この一件が判例として会社法の教科書に載ったことによるものです。(結果的には差し止めは認められず)。

これだけ、経営陣と創業家側は鋭く対立してきたわけですが、最近は菊池氏が監査役に復帰し、昨年からは取締役に就任するなど、関係が改善されていたようです。

 

今後はどうなる?

ダイヤ通商が発表したIRでは、「業績の改善に一定の成果が出た」としています。確かに昨年7月にSSヨンク大塚の土地を売却して多額のキャッシュを得て、これを以て借金を返済し、財務体質は大幅に改善されました。

しかし、本業の業績自体が大きく伸びているわけではありません。むしろSSは一店減らしているわけですし、サイクルショップもこの春一店閉店が決まっています。本格的な立て直しは、むしろこれからではないのでしょうか。

一方で、筆頭株主の娘婿(森氏は既に高齢であり、今後相続などで株の大部分を相続する可能性あり)という立場の菊池新社長ですから、これまで以上に、より株主の立場にたった施策が行われるものと期待しています。

ダイヤ通商は新社長の下で、いったいどのような経営を行うのでしょうか?

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