四季報2019新春号全部読む! 第2回 営業利益10倍企業を探せ!~巻頭特集から~

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四季報2019新春号全部読む!第2回はまだまだ本編には入りません(笑)。今回はリーマンショックが発生した10年前と比べて、大幅に営業利益を伸ばした企業を見ていきます。

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とはいってもただ、単純に10年前との伸びを比較するのではなく、時価総額の大きさ(時価総額の小さな企業はこれからまだ上昇のエネルギーを秘めている)や、直近の利益の伸び方(勢いを維持し続けているか?)も十分チェックする必要があります。

ちなみに、10年間で10倍の成長を達成するには、年平均で25%以上の成長を毎年続けることが必要になります。ピーター・リンチが言うところの「急成長株」の定義にぴったり当てはまります。

 

10年前比で営業利益が急増した企業は・・・?

これらのことを踏まえて、四季報がピックアップした50社の中からさらに、「1年前比の営業利益倍率=営業利益の成長率が20%以上」かつ「現在の時価総額が500億円未満(要するに小型株)」の企業をピックアップすると・・・

5659 日本精線・・・大同特殊鋼系のステンレス線二次加工のトップ企業。17.3月期⇒18.3月期の伸びはすごいが、それ以外は地味

3246 コーセーアールイー・・・福岡都市圏を中心にマンションの開発分譲を行う企業。不動産企業は浮き沈みが激しいが、ここは比較的着実に伸びている感。ただ、来年以降は頭打ちか。

4461 第一工業製薬・・・凝集剤、合成糊料などの工業用薬剤でトップ。技術力が高い企業。ここ数年の伸びは素晴らしいが、今期は減益予想。

7989 立川ブラインド・・・ブラインドと間仕切りのトップ企業。ここも今期は減益予想。

の4社のみにまで絞れました。

 

また、もう少し基準を広げて、時価総額1000億円未満の企業も対象に入れると・・・

9882 イエローハット・・・カー用品販売2位。業績推移をみると、急成長よりも業績回復という感じ。

2154 トラストテック・・・製造系技術者派遣・請負の会社。営業利益率がちょっと足りない。

7717 Vテクノロジー・・・液晶ディスプレー、有機ELディスプレーの製造企業。非常に強力な上昇!だが、今後のディスプレーの市況はどうか。

2491 バリューコマース・・・アフィリエイト広告のトップ。ここも急成長だが、来期の成長予測が20%に届かない。もう一段の上昇が必要か。

ともう4社増えます。しかしどこの企業も一長一短。なかなか勢いよく10年間伸び続けている企業はないものです。

 

10年前比で時価総額が急増した企業は・・・?

続いては、10年前比で時価総額が大きく伸びた企業を見ていきます。このランキングだと、前号で取り上げた企業もチラホラ出てきます。

トップの 7747 朝日インテック10年前の200倍以上という事無し。ここの株主ウハウハだろうな・・・。また、2位の 3046 ジンズ (144.7倍)は、昨日読んだ「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」の中でもなかなか勝てないライバル企業「ジェイムズ」として登場しています。

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3位の 3053 ペッパーFS (98.1倍)は、あのいきなりステーキで大ブレイク。ただし、最近はその勢いが落ちてきているとの報道も。

一応24位には前に個別記事まで書いた「手間いらず」が入っていますが、このところは株価が下落基調です。

 

10年未満で営業利益が急増した企業は・・・?

ここでは10年未満という短い期間で営業利益を大きく伸ばした企業を見ていきます。

トップは 3635 コーエーテクモHDLGS そうです。信長の野望の会社です。最新作を3カ月発売延期したことに若干憤りをおぼえています(笑)が、合併による設立以来8年で18.3倍に営業利益が伸びています。これはおそらくスマホゲームの売上によるものと思われます。また、ここは投資による経常利益の伸びもすごいです。

2位は 4587 ペプチドリーム 赤字垂れ流しの多いバイオ系企業の中で珍しく高収益な企業です。上場した2013年からわずか5年で18.2倍となっています。

3位の 7148 FPG は、課税繰り延べ目的の航空機リースなどで急成長しています。上場から8年で15.9倍の成長を遂げています。

以下、ニュースアプリの 6047 Gunosy3年で10.2倍、FPGと同じく航空機リースに強い 7172 ジャパンインベストメントアドバイザー3年間で9倍と続いています。

 

まとめ

今回は四季報の巻頭特集を見てきましたが、そもそも私の目的は、こういうランキング入ってくるような急成長企業をいち早く見つけるということです。

新規上場企業や、業態の転換、M&Aなどで急速に業績を伸ばしている企業を、何とか見つけたいと思っています。

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