四季報2018秋全部読む! 第38回 ヒロセ電機の好決算を披露せぇ!

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四季報2018秋号全部読む!前回は電気機器や機械系を見てまいりました。今回からは富士通、NECのような超大企業からスタートです。ソニーにシャープにパナソニック・・・大企業ばっかり。

 

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~ここまでの投稿~

第37回「SEMITECが血糖値を見せテック」
第36回「明日への種をウェルビー」
第35回「iPS細胞自動培養装置はありまぁす!」
第34回「ジャンジャンバリバリ出しマース」
第33回「オプトランよくわからん」
第32回「ストライクゾーンど真ん中の急成長企業を探せ!」
第31回「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」
第21~30回まとめ
第11~20回まとめ 第1~10回まとめ

番外編①「あの不動産企業は今」
番外編②「ピーター・リンチの株式分類法とは?(前編)」  ③「同(後編)」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPER、PBRが低いこと
・財務が堅実であること(自己資本比率50%以上、ネットキャッシュ豊富)
・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)
・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている
・業務内容などに何らかの個性が感じられる(業界初、唯一の企業)
その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。また、企業の特徴に応じて急成長株、市況関連株などの分類を行っていきます。

また、好材料は赤い文字、悪材料は青い文字で書きます。強い材料あれば太字にします。

 

6701 NEC ~ 6850 チノー【電気機器】

6701 NEC 市況関連株 通信インフラ設備で国内首位。最近は顔認証に力を入れており、東京五輪でも採用された。営業利益率2.2%は低い・・・まあ大企業だから仕方ないか。株価は10月末の決算以降、伸びている。

 

6702 富士通 市況関連株 ITサービス、サーバーといえばこの会社。まさにITゼネコン。官公庁、金融向けが多い。当社のPCもここのメーカー。携帯事業は売却。スマホはもう作らないのか・・・。現在構造改革の真っ最中。リストラを断行できるかがポイント。営業利益率は4.5%とNECよりはいい感じ。株価は2月にドーンと下げた分を一年かけて取り戻している感じ。

 

6724 セイコーエプソン 低成長株 インクジェットプリンター国内トップ。インク消耗品で儲けている企業。正直ユーザー側としては困るが。配当利回りは3.3%と高い。

 

6728 アルバック 市況関連株 半導体や有機ELなどのフラットパネルディスプレイの製造装置を展開する会社。半導体は絶好調、フラットパネルディスプレイ、ポンプなど全体的に好調。5Gの拡大で恩恵を受けるであろう企業の一つ。なお株価は今年に入ってからまったくいいとこなし。一年かけて半値は酷だ。

 

6737 EIZO 市況関連株 パソコンなどのディスプレイでおなじみの会社。かつてのNANAO。医療用を中心に好調だが、研究開発などのコストが嵩み減益。営業利益率10%以上だが、10月30日に大幅な減益予想。見通しはかなり厳しい。

 

6750 エレコム 市況関連株 マウスとか、キーボードとかのPC周辺機器でおなじみ。「M&A巧者」というコメントに注目。コスト高にも負けず営業利益率10.9%。このところは新サービスとして、バンダイ子会社と組んでARに注力中。株価は2,500円~3,000円で安定的に推移。

 

総合家電大手三社を比較してみた

家電大手である、6752 パナソニック 6753 シャープ 6758 ソニー の三社を比較してみました。

まずは業績比較です。

こうしてみると、ソニーの採算がいいです。正直三社とも2010年代以降は苦しみ続けている印象しかなかったので意外でした。そして2016年に台湾の鴻海傘下となり、日本のモノづくり企業凋落の象徴の一つとなったシャープも、膿を出し切ったのか18.3月期からようやく黒字に復帰となりました。パナソニックは売上の割に収益があがらない感じがします。

次は三社のチャート比較です。青がソニー赤がパナソニック緑がシャープ黄が日経平均となります。

鴻海傘下での再建が本格化していた緑のシャープが2017年通して好調でしたが、今年の前半ごろからじょじょに青のソニーが伸びていきました。赤のパナソニックは安定した値動きで推移しています。

各社の今後の動きは、パナソニックは住宅事業を再考中。インド、中国は現地企業と提携、国内では低価格木造戸建てに参入予定です。シャープは国内での生産拠点を縮小中。ソニーはスマホが赤字。採算改善を急ぎます。

 

6788 日本トリム 市況関連株 電解水素水整水器のトップ。あ^~水素の音ぉ^~整水器販売は堅調。今後は医療・農業向けに展開していく予定。営業利益率11.4%。株価は6月を底に上昇中。通期の業績予想を若干上方修正。

 

6806 ヒロセ電機 市況関連株 コネクター大手。スマホ向け、車載用が中心。キャッシュフローが700億円近くある。営業利益率が23%と非常に高い水準!決算も順調。株価はあまり冴えないが、この好採算は素晴らしい。

 

6815 ユニデンHLDG 市況関連株 無線機器やコードレス電話が主力。海外中心。売上と利益が一気に倍増するという驚きの内容。2016年に1000円を切った株価(株式併合後で計算)が、今年の前半に最高値3750円まで上昇。現在は落ち着き2,400円前後でのとりひきとなっている。

 

6823 リオン 市況関連株 補聴器シェアトップ。連続最高益達成と好調。老人は金持ってますからね(冷ややかな視線)。営業利益率12.6%で、来期以降採算はさらに改善する見通し。株価はこのところ崩れてきた。

 

6845 アズビル 市況関連株 制御・自動化機器大手。四季報によれば「海外急展開」。ビル向けの計測・制御機器が絶好調で、純利益は最高レベル。営業利益率は9.2%とやや足りないが、来期以降採算改善して10%を超える見通し。株価は2016年から一時2倍以上になったが、このところ息切れ。

 

6848 東亜ディティーケー 市況関連株 環境計測機・工業用計測器メーカー。「超繁忙」というコメントが光る。ただし警報器に不具合発生で、今後業績に悪影響の見通し・・・。勢いが止まらなければいいが。株価は10月以降急落して、1000円切りそうな展開。

 

まとめ

シャープ、結構復活していたんだなぁ・・・(遠い目)

なんにせよ日本の家電業界は2000年代以降、中国や韓国などのメーカーに押されてどんどん厳しい状況に追い込まれている感じだったので、頑張ってもらいところです。

まあ、彼らが儲けるということは、高い家電を僕らが無理して買うことを意味するんですけどね・・・。いらないよなああんなに機能。

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