四季報2018秋全部読む! 第8回 超絶好調!不動産業界!

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四季報2018・秋号全部読む!第8回です。前回は、小売業の多い3000~3100番台を見て来ました。特に3100番台は上場したての若い企業が多く、年20%の成長企業がたくさん掲載されていて、見ていても楽しいものがありました。

さて今回は3201 ニッケから。ニッケは繊維の会社だそうです。

 

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~ここまでの投稿~

第7回「テンバガー候補だらけの3100番台」

第6回「寄らばJTの陰」

第5回「いろいろ熱い!情報通信・サービス業界」

第4回「儲かりまへんなぁ食品業界」

第3回「分け入っても分け入っても建設株」

第2回「強い企業はどこだ?」

第1回「巻頭特集でお腹いっぱい」

 

ピックアップ基準(これらのうち複数を満たす企業を中心にピックアップします)

・同業他社と比較してPERまたはPBRが低いこと

・ネットキャッシュが多いこと(時価総額よりおおきければ尚よし)

・営業利益率が同業他社と比べて高い(できれば10%以上)

・売上高成長率が高く、かつ営業利益の伸びを伴っている

・その他時事ネタ

あと、業界のベンチマークとして、大手企業を見ることがあります。
特に気になる企業は文字を赤くします。

 

3201 ニッケ~3205 ダイドーリミテッド【繊維製品】 3209 カネヨウ~3224 ゼネラルオイスター【小売業/卸売業】

3201 ニッケ 資産株or低成長株。ここも繊維ほったらかして不動産開発に走ってる企業。営業利益率8%とまあまあ。PER低く割安圏。

繊維会社はどこも不動産やんないと食っていけないんですね・・・。まあ今の時代紡績は海外がやってくれるし。

3221 ヨシックス 成長株。名古屋拠点の飲食チェーン。成長率は20%前後で推移しているが、はたしてこれから首都圏に進出して、現在の10%近い営業利益率は保てるのかが不安。

この辺は疑義注記とか重要事象な企業ばかりでちょっと心配。

 

3228 三栄建築設計~3300 AMBITION【不動産】

ついに不動産ゾーンへ突入です。バブルは30年ごとに訪れるといいますが、30年ぶりの不動産バブルはやってくるのか。それともスルガ・ショックに飲み込まれてしまうのか!?

3230 スター・マイカ 成長株。中古区分マンションへ投資し、賃貸中は家賃収入、退去後は改装して売るという独自なスタイル。面白い。四季報コメントは【再増額】といい感じ。ただ同業他社よりPER高め。5年平均成長率は12%。営業利益率は10%超えでなかなかに優秀。

3231 野村不動産HD 市況関連株。プラウドシリーズでおなじみ。押しも押されもせぬ野村グループの一員。PER9倍。不動産業界全体の好調を受け上向き。配当利回りも3%。REIT買うような感覚でと思ったら、野村不動産のREITは利回り4%。ハイ解散。

スター・マイカとか、フィル・カンパニーみたいに、ビジネスモデルに独自性があるところならともかく、不動産会社の株買うくらいならREIT買った方が手っ取り早いということに気づいてしまう。

3244 サムティ 成長株。四季報には予想利回り5%とある。5%を超えてくれば、利回りでREITに勝つので、不動産株(ビジネスモデルが特殊なとこを除く)を買う意味が出てくるというもの。
また、中期経営計画を前倒して達成したことによる新目標は、2021年11月期の営業利益で200億円。さすがに攻め過ぎでは(18.11期 予想130億円、19.11期 予想140億円)。無理すんなと言いたい。

3245 ディア・ライフ 成長株。ここも予想配当利回りが5%。確かにREITより有利。PERは8倍の割安水準。不動産はどこもこうだけど。営業利益率は12%ぐらい。

3267 フィル・カンパニー 成長株。16年11月上場の若い会社。駐車場の上部空間を活用した「空中店舗」提案を行う。斬新なビジネスモデルで、当社も既に投資中。ただPER高すぎだし一回売ろうかな(悪魔の囁き)。
この企業の成長の早さを数字をだしていうと、14年11月期売上高が4.7億円⇒直近17年11月が29.5億円と3年で6倍達成。さらに19年11月予想ではさらに倍の62億円と予想されている。5年で13倍!あとはもうちょい利益あげてくれればね。

3284 フージャーズHD 成長株。ここも予想ではあるが、4年で3倍というとんでもない成長企業。ただもうすこし遡ると、そんなにきれいな成長曲線ではないので、このところの不動産界全体の好調にうまく乗れたという感じなのかも。PERは例のごとく7.4倍と超低い。

3288 オープンハウス 成長株。ここも高成長。なのにPER10倍程度。

3300 AMBITION 成長株。ここは2014年上々の若い会社。4年で4倍の急拡大。ここもまだPER13倍。ほぼテンバガー達成銘柄。

※ちょっと不動産業界のPERが低い理由を調べていると、前回リーマンショック前の不動産が調子よかった頃の企業達の名前がいっぱい出てきたので、今どうなってるかなーと四季報で見たらほとんど残ってないんですよ。そのあたりの恐ろしさを今度記事にしてまとめようかななんて。

 

まとめ

連続更新が途切れると寂しいので、この辺で一旦切ります。株式投資を本格的にはじめてからの経験が浅いので、不動産株の急成長っぷりと低PERっぷりに騙されそうになりましたが、実際はとっても恐ろしい不動産企業。

フィル・カンパニーはビジネスモデルが新しいので、そのあたりの恐ろしさとは一線を画しているはず・・・と信じ込みつつ、HODLし続けます。

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